温泉選びに役立つ！泉質の種類と代表的な温泉地

今回は温泉選びに最適な泉質をリスト化して、それぞれの泉質の代表的な温泉地もまとめていきます！

各泉質の適応症を知ることで目的に応じた温泉地選びができると共に、好みの泉質がなんなのかを知ることで更に温泉を楽しむことができます。

単純温泉

含有成分が一定量に達しておらず、刺激の少ない優しいお湯のこと。

pHが8.5以上のものは「アルカリ性単純泉」と表記され、美肌の湯とされています。

適応症：不眠症、自律神経不安定症、うつ状態など

代表的な温泉地

鬼怒川温泉（栃木県）
妙高温泉（新潟県）
宇奈月温泉（富山県）
箱根湯本温泉（神奈川県）
下呂温泉（岐阜県）
道後温泉（愛媛県）
由布院温泉（大分県）

塩化物泉

塩分を多く含むため、塩の成分が皮膚を覆うことで保温効果があります。さらに、殺菌効果もあると言われており、日本では単純温泉と並んで多い泉質になっています。

適応症：きりきず、冷え性、便秘など

代表的な温泉地

黃金崎不老不死温泉（青森県）
肘折温泉（山形県）
和倉温泉（石川県）
渋温泉（長野県）
熱海温泉（静岡県）
有馬温泉（兵庫県）
指宿温泉（鹿児島県）

炭酸水素塩泉

皮膚の表面の脂肪や分泌物を洗い流すことにより、クレンジング効果があると言われる美肌の湯。
浴後は皮膚からの水分の発散が盛んで清涼感があります。

適応症：きりきず、皮膚乾燥症、糖尿病など

代表的な温泉地

支笏温泉（北海道）
東鳴子温泉（宮城県）
星野温泉（長野県）
十津川温泉（奈良県）
龍神温泉（和歌山県）
別府温泉（大分県）
妙見温泉（鹿児島県）

硫酸塩泉

鎮静効果があり、肌の蘇生を助けます。高血圧症や脳卒中にも効果があると言われ、痛風などの痛みも和らげる作用があると言われます。

適応症：きりきず、皮膚乾燥症、高コレステロール血症など

代表的な温泉地

天童温泉（山形県）
東山温泉（福島県）
赤倉温泉（新潟県）
四万温泉（群馬県）
山中温泉（石川県）
玉造温泉（島根県）
黒川温泉（熊本県）

二酸化炭素塩泉

炭酸ガスを含む温泉となっていて、一般的に泉温が低いことが特徴です。入浴中、体全体に気泡がつくことで、血液の循環をよくする。成分が失われやすいため鮮度が重要になります。

適応症：冷え性、自律神経不安定症、胃腸機能低下など

代表的な温泉地

玉川温泉（秋田県）
大塩温泉（福島県）
中子沢温泉（新潟県）
増富温泉（山梨県）
湯屋温泉（岐阜県）
吉川温泉（兵庫県）
長湯温泉（大分県）

含鉄泉

鉄分を多く含んでおり、茶褐色の「赤湯」が多くなっています。女性特有の貧血や更年期障害などに効果があると言われ、飲用すると効果を得やすいと言われています。

適応症：鉄欠乏性貧血

代表的な温泉地

登別温泉（北海道）
鳴子温泉（宫城県）
火打崎温泉（山形県）
長良川温泉（岐阜県）
有馬温泉（兵庫県）
雲仙温泉（長崎県）

硫黄泉

温泉と言えばこれ！というような独特な匂いで温泉らしい湯。痰の切れをよくしたり、角質を軟化するなど「シミ予防の湯」とも言われています。ただし、湯あたりしやすい泉質でもあるので注意が必要です。

適応症：アトビー性皮膚炎、慢性湿疹、糖尿病など

代表的な温泉地

蔵王温泉（山形県）
万座温泉（群馬県）
白骨温泉（長野県）
越後湯沢温泉（新潟県）
霧島温泉（鹿児島県）

酸性泉

抗菌力のある泉質になっており、特に皮膚病に効果が高いと言われます。入るとしみることもあるため、入浴後はシャワーなどで洗い流した方がいいです。

適応症：アトピー性皮膚炎、糖尿病、表皮化農症など

代表的な温泉地

酸ヶ湯温泉（青森県）
後生掛温泉（秋田県）
玉川温泉（秋田県）
蓮華温泉（新潟県）
草津温泉（群馬県）

放射能泉

危険なイメージもあるであろう放射性物質「ラドン」を含み、微量な放射線で免疫力が上がると言われています。痛風が適応症に入る泉質になっており、数少ない貴重な湯。

適応症：痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

代表的な温泉地

栃尾又温泉（新潟県）
富ラジウム温泉郷（山梨県）
猿投温泉（愛知県）
恵那ラヂウム温泉（岐阜県）
湯の山温泉（三重県）
湯の花温泉（京都府）
三朝温泉（鳥取県）

含よう泉

うがい薬でお馴染みのヨウ素が含まれ、殺菌作用が強い泉質になっています。全身の代謝を促進しすることで内臓の働きを活性化して皮膚を美しくすると言われています。

適応症：高コレステロール血症

代表的な温泉地

新屋温泉（秋田県）
大手町温泉（東京都）
白子温泉（千葉県）
酒々井温泉（千葉県）
聖龍温泉（新潟県）
たまゆら温泉（宮崎県）
佐主原温泉（宮崎県）

※赤字は飲用することで効果が見込める適応症